ゴールド免許になるために
ドライバーの中には、次は「ゴールド免許」になりたい、と語る方々が多くいらっしゃいます。ペーパードライバーさんは簡単にゴールド免許になれるのですが…移動手段が自家用車中心の地域では、運も必要な気がします。
ゴールド免許になるための条件として、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ過去5年間に交通違反や怪我のある事故を起こしていない、という条件を満たす必要があります。
また、ゴールド免許だと、免許更新にかかる手数料が安くなる、免許講習の時間が短くなる、自動車保険の保険料が安くなる、等様々なメリットがあります。
警視庁が公表している2021年度の運転免許統計によると、免許更新者の約61.6%がゴールド免許であったことが判明しています。過半数がゴールド免許である一方で、4割のユーザーはゴールド免許ではないといえます。
ゴールド免許になるのは難しいと思うかもしれませんが、ちょっとした心がけで取得が可能です。
① まわりの歩行者や、車の動きをよく確認し、危険を予測しながら運転をする。
子供の近くを通過する際には、スピードを落としたり、子供の動きに注意したりしながら運転をすることが必要です。
また、周囲の車については、「もしかしたら急に曲がってくるかも、急に止まるかも」など危険を予測した運転を心がけることで、交通事故も未然に防ぐことが可能になります。
② 車間距離を十分に空け、急な事態に対応できるようにする。
車間距離を詰めて運転すると、前方の車が急ブレーキをした際に追突してしまう恐れがあります。時速60kmで走行していた場合、急ブレーキを踏んで停車するまでに30m以上が必要であるといわれています。
適切な車間距離を空けておくことで、急な事態にも落ち着いて対応できるため、車間距離を意識した運転を心がけましょう。
③ 心の余裕を持ち、周囲に思いやりをもった運転をする。
心の余裕は運転にもあらわれます。寝坊、睡眠不足、体調不良の状態で運転をしていると、焦りで注意力が散漫になるほか、歩行者を見落としてしまう、ハンドル操作やブレーキが遅れるなどの危険性があります。
一方、心に余裕をもって運転をしていると、視野が広くなり、歩行者や他の車の動きがよく見えるようになります。焦りがないためお互いに譲りあって、気持ちのいい運転ができるでしょう。
当たり前ですが、①~③で大切なのは、車の機能やセンサーに依存しない運転です。
ゴールド免許を取得するためには、過去5年間で無事故無違反を目指さなくてはいけません。そのためには、まわりの状況をよく確認しながら運転する、もちろん、きちんと交通ルールをしっかり守って運転することが前提です。見張っているお巡りさん達がいることをお忘れなく。心の余裕を持ち、万全な体調で運転するといったポイントを意識していきましょう。